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好きこそ物の上手なれ

こんにちは!

最近10歳の長女と足のサイズが一緒になってしまい、成長の早さに驚いているカッパの嫁です。

今日はその長女の話です。

長女は現在ピアノを習ってます。7月のコンクールに出るため毎日練習に励んでいます。コンクールも間近になると、いつもの先生に加えてもっと偉い先生のところにもレッスンを受けに行きます。S先生と言いまして、大きいコンクールで凄い賞を取る生徒さんをたくさん指導してきている先生で、普段教わっている先生より厳しいです。

うちの家系は音痴だし、コンクールとか別に出なくても楽しくピアノを習えれば・・・くらいに私も家族も思っていたのですが、長女はそうではなかった!

6歳からピアノを習い始めた長女。習うきっかけは、私が子供の頃ピアノを習ってみたかったけどできなかったから。ピアノにすごく憧れがあって、子どもにやらせてみたいと思ったこと。長女の意思ではありませんでした。

最初はイヤイヤやっていた感のある長女でしたが、ある程度弾けるようになってきたとき先生が、「今度のコンクールに出てみようか?」と勧めてくれました。2年生か3年生の頃、初めて出たコンクールで、出場者の半分くらいは何らかの賞がもらえるのですが、賞にも届かず。「よく頑張ったね!」というのが精一杯でした。

しかし、次に出たコンクールで初めて賞をとったんですね。一番下の賞ではありますが「奨励賞」。たくさんの人がもらえる賞なんですが、すごく嬉しそうにしてました。

今まではとても内気で大人しくて、「学校に友達いるのかな?」と心配になる程いつも一人でいるような子だったのに、この頃からちょっと変わってきた感じでした。自信がちょっとついたのかな。それとピアノも好きになってきたようで。

そのうち「Nちゃん、ピアノの先生になりたいと言ってますよ、お母さん!」とピアノの先生に聞かされてびっくり!正直、「え〜〜⁉︎無理だよ!音痴だし、才能ないし!ピアノの先生褒めるの上手だからかな〜?」と私は心の中で思います。

そんなこんなでピアノを習い続け、昨年もコンクールに出ました。地方の予選でしたが、初の一番上の賞“金賞”をとることができました!名前を呼ばれた時のあの嬉しそうな顔!座っていた席から飛び上がってステージに走って行った彼女の姿は一生忘れられそうにありません。

彼女の“ピアノの先生になりたいという思い”を才能ないって決めつけて、子どもの芽を摘んじゃいけないなって思いました。それよりもやりたいことを自分で見つけたことが嬉しいし、応援したい。応援しなくちゃ!音大行きたいなんて言い出したら学費がいくらかかるのか恐ろしいけど、だったら今からコツコツ貯金です!

長女も交えてピアノの先生とも先のことを話しました。「先生になるなら楽典とかも勉強しといた方がいいし、レッスンの時間や回数も増えると思います。中学くらいまでなら私でも教えられると思うけど、それ以上になるともっと上の先生に習うことも必要です。そういう先生はレッスン代も高いです。経済的な負担も増えます。どうしましょうか?」

長女も「やりたい。」と改めて言いました。

「じゃあ私も応援する!レッスン代くらい働いて稼ぐからね!その代わり中途半端は許さないよ!」

ピアノの先生も「ピアノの練習があるからって、学校の勉強おろそかにするのはダメ!自分で決めたことなんだから勉強も自分でちゃんとやりなさい!」

そうして決意を新たにしたのか、毎日練習に励んでいます。

昨年、2分の1成人式というのが学校行事でありました。10歳のお祝いの行事です。その時の彼女の作文の一部がこれ。10年後の自分に向けた手紙のようなものでした。

“4年生の冬休みのことを覚えていますか。わたしは冬休みの最後の日がピアノのコンクールだったので、たくさん練習しました。わたしが、本番で思ったより高い点数をとれて、しょうれい賞でした。わたしは、嬉しかったです。この結果で、わたしはピアノの先生になりたいなと思いました。

わたしは、10年後の私も、ピアノや音楽を続けていきたいです。お父さん、お母さん私にピアノをやらせてくれてありがとうございました。わたしは、これからも、ピアノをがんばっていきたいです。”

本当は学校で授業参観の時に、一人一人発表したのですが、その時は仕事で行くことができず、その日の夜、長女に「後で読んでね。」と渡されてこれを読みました。

号泣です。親バカと思うでしょうが、親バカでいいです。ママも嬉しい!がんばって!

パパも涙しながら読んでいたと思います。

これからたくさん挫折するだろうし、夢破れることもあるかもしれない。でも先のことはいいや!今の気持ちを大事にしてほしい!

早速この前の偉い先生(S先生)のレッスンで、怒られてたわけでもないのにピアノを弾きながら泣いていた長女。先生もびっくり!「どうしたの!別に怒ってないよ!」確かに口調は強いけど怒っていたわけではなかった先生。

後日泣いてた理由を聞いたところ、「言われたことをうまくできなくて悔しかった。」

悔し泣きか!

できないのはしょうがないよ!だってあんた下手だもん・・・とは言えず。

 

好きこそ物の上手なれ。

頑張れ長女!いつでも応援しているぞ!